「じゃあお前がやれよ理論」について【DIY精神】
「じゃあお前がやれよ理論」ってご存知ですか?
たとえば、ある映画に「つまらない」と言った人間に対して制作スタッフが「現場の苦労も知らずに勝手言うな、文句があるならお前が作れ!」っていうあれですね。
正直、言いたい気持ちはわかります。資金的にも環境的にも厳しい中で「より良いものを作れ」というのは厳しいところもあると思います。ですがプロが「じゃあお前がやれよ」って言うのはただの甘えと責任転嫁では...とも思います。
どういった立場の人間がこれを言うかで大きく変わりますね。あとは時と場合にもよるので、その言葉自体の正否/善悪/是非は判断しづらいと思います。
なのでこの理論が正しいのか間違ってるのかということには言及しません。ネットで調べるといろんな人の意見が出てくるので見てみてください。
ただ僕は、「自分でやってみる」っていう発想は大事だなと思います。
批判とは負エネルギーの発散
批判というものは何故行われるのか?という所から考えてみましょう。
批判をするということは一定の期待を抱いていたということです。期待と結果の落差から負のエネルギーが発生して「残念」という気持ちになり、それが批判という形へと変わるわけですね。
つまり、負のエネルギーの発散が「批判」という行為の原理かと思います。
話は少し変わりますが、今の時代はネットがあるので思ったことはすぐに不特定多数に向けて発信できます。SNSでの「つぶやき」なんてまさにそうで、良く考えずに感じたことをシームレスに発信できます。(SNS批判ではなく使い方の話です)
負のエネルギーを簡単にすぐ、その場で「批判」の形に変換できてしまうのです。簡単だからパッとやってパッと終わっちゃうわけですね。
そこで一度考えてほしいのですが、興味があってお金払ったのにその結果として得たものが「負のエネルギー」と「簡単な発散」だけって何だかもったいなく感じませんか?僕はケチなので非常にもったいなく感じます。
エコな発想を心がける
「じゃあお前がやれよ理論」と対極の「他人の批判は聞き入れろ理論」っていうのもありますよね。その原理はまさに「負のエネルギーの活用」にあると思います。他人の負のエネルギーを、正のエネルギーとして自分のために働かせようという考え方ですね。非常にエコな発想です。
「じゃあ、自分の負エネルギーを自分の正エネルギーとして働かせればもっとエコじゃないのか?」っていうのが、僕が大事にしたい発想です。
自家発電ですね。つまりある意味での「DIY精神」です。
あ、DIYって日曜大工の方じゃないですよ。「Do It Yourself」の略で「自分でやろう」ということです。Wikiより説明文を引用します。
DIYという言葉・概念は、「(ひとまかせにせず)自身でやる」という考え方を、広く生活の基本態度にしようとする精神を指していることもある。これは「DIY ethic(DIY倫理)」「DIY精神」とも言う。
「ひとまかせにせず自身でやる」ですね。つまり、与えられるものに文句ばかり言うのではなく自分で何か考えてやってみるということですね。僕は大事な考え方だと思います。
「自分のため」を考える
かといって、別に「批判をするな」とは言いません。評価が無ければ世に出す意味がありませんので、つまらないと感じたらつまらないと伝えるのも大事です。
ただ「簡単な批判」をするだけじゃなく、もう少し追求して意味のある中身にするという発想も大事かなと思います。それは作り手にとってもプラスになるはずです。
「おもんねー、クソだわこれ、まじつまんねー」って言っとけば誰かが的確な指摘してくれるだろう、っていう考えは正直ひとまかせだと思います。そういった中身の無い批判は単なる「誹謗中傷」です。
でも、正直言って面倒臭いですよね。的確な批判をする為には知識/経験/考える力が必要になるので。つまりその分野について勉強/経験しないといけないということ。
しかし、言い換えれば自分の興味があることに対して知識/経験が得られるということなので後々に必ずプラスになるはずです。負のエネルギーがプラスになるのです。
そういった人間は「理屈っぽい」と面倒臭がられる傾向にあるという現実もあるので、どこまでのラインでやるのかを考えることも必要になるかとは思いますが...。ただ、僕の意見を強調させてもらうと「ワケもわからず気分のままに簡単な批判をする人間」というのは馬鹿だと認識しているので、なるべくそうならないように心がけたいなとは思っています。
まずは自分でしっかり調べて/経験して/考えてから。
つまり「Do It (study, experience, think) Yourself!」です。
以上!