僕がMLM商法を嫌う3つの理由
どうもこんにちは、ちょこっと休憩に星野珈琲に来ております。
ゆっくりと色々書こうと思ったんですが、隣の席の女性が明らかにアムムェイ(Amway)の勧誘を受けていることに気づき、急遽テーマ変更です。ビジネスだとか成功だとか不労所得だとかいうワードが飛び交っています。僕はMLM商法が大嫌いなので非常に気分が悪いです。(イヤホンしながら書いてます)
MLM商法とは?
商品やサービスを店舗や通販で売るのではなく、
会員が自分の人脈を使って売るシステムの事。
「マルチ商法」と呼ばれる事もあります。
日本での正式名称は「連鎖販売取引」です。会員制であり、会員間に親子関係があります。
子会員の売り上げの一部がインセンティブとして親会員に支払われ、
その構造はピラミッドのようになっています。
いわゆるマルチ商法やネズミ講と呼ばれるものですね(実際には少し違いますが、一般的には混同してそう呼ばれています)。
このMLM商法という形態で商品を売っているアムウェイですが、れっきとしたアメリカの日用品メーカーです。この商法に違法性はなく、製品自体も粗悪品を取り扱っているわけではないようです。
何度か勧誘を受けたこともあるし、説明会にも行きました。そういう人たちの集まりへも参加しました。(たまたまではありますが...)
それでもなお僕はMLM商法というものを嫌悪しています。その理由について書きます。
「なんでそんな色々知ってるの?怪しい...」って思う方もいるかもしれませんが、「嫌いなものこそきちっと調べる、経験する、考える」というモットーに従った結果です。「よく知らないものを何となく嫌う」っていうのはただの偏見だと思うのです。
理由その1:薄っぺらい
僕は趣味でカメラをやっているんですが、とあることで知り合った人に「プロのカメラマンの知り合いがいるから色々教えて貰いなよ!今度、パーティがあってそれに来るって言ってたから一緒に行こ!」と誘われて、僕は面白そうだと思って行きました。
そして実際に会って挨拶をして色々話を聞いたが、何か自分語りばかりするので、痺れを切らして写真を数枚見せてもらった。
そこにはモデルらしき女性が写っていたが、あまりの下手さに僕は言葉を失った。
その失ったすき間を埋めるように「カメラはじめて1週間目ですか?頑張ってください!」と声をかけそうになったが、ぐっと堪えた。
そこからまた語りが再開する。
「写真で人を幸せにしたい。人に夢を与えたい。それで色々頑張ってたら◯◯(何かよくわからないけど有名なファッション業界のイベント?)の撮影とかもさせて貰えるようになって、今は一応プロとして夢のために頑張ってる。」
言ってることは間違ってない。夢を持って頑張るっていうのはとても素敵なことだと思う。前回の記事で書いた「美しく生きる」っていうのはまさにそういうことです。
実は前回参加した別のイベントで会った数人からも「◯◯さんっていう、めっちゃ写真上手いプロカメラマンがいる」というのは聞いていました。界隈ではそれなりの有名人なようです。そしてこの日はじめて会って、僕は悟りました。
「あぁ、この人たちはものの良し悪しなんてわかってないんだ。良くわからないから肩書きで判断してるだけなんだな。」(偉そうなこと言ってるように聞こえるかもしれませんが、素人目で見てもお世辞にもプロとは言えないレベルです)
夢や成功を大袈裟に語るわりに、中身が伴ってないのです。他の人たちも夢や成功を熱く語るんですが、「教祖様的な人がいて、その人の言葉の受け売りをしてるだけ」のようにしか感じないんです。
たぶんその「教祖様的な人」は本当に実力のある人だとは思います。スキルと賢さがないとそんなポジションには立てませんから。
ただ、その下にくっついてる人たちは結局、お互いに持ち上げて持ち上げられて良い気分になってるだけなんです。「不労所得」という幻想のためだけに。
理由その2:悪徳である
MLM商法は会員の人脈を利用することで広告コストを大幅に削減した、優秀なビジネスモデルではあると思います。ですが、その削減された広告費はどこへ行ってるのでしょうか?商品価格にマージンとして乗せて販売しているのです。
商品スペックを見ると、確かに商品自体は良いものであるとは思います。でも、それにしても高すぎるのです。そして彼らの大半は「良いものだから高い」と信じきっています。(商法的にそういうセールストークになってしまうのは必然的なので仕方なくはありますが...)
明らかに価値と見合っていない金額のものを「質の高いものは値段も高い!」と言いくるめてしまうのは、いくら合法であるとはいえ、ある意味「詐欺に近い」のではないでしょうか。決して徳の高い行為とは言えません。
ビジネスっていうのは騙して利益を取るものではないです。社会に貢献をして、そのフィードバックとして利益という形でお礼を貰うものです。
理由その3:物質主義な考え
彼らの中には階級があって、ダイヤモンドだとかエメラルドだとか呼ばれています。ピラミッドの上の方に行くにつれて肩書きが上がっていき、不労所得も増えるようです。
そして階級が上の人は「すごい人、尊敬される人」として皆に崇められます。BBQとかのイベントの主催してる人はそういった階級者が多いです。
その人のFacebookを見ると「一流のレストラン、高級車、優雅な海外バカンス旅行、上流階級のパーティ」などの写真がずらーっと出てきます。彼らはそれに憧れて、結局はそういった物質的な豊かさを「成功」だと思い込んでいるのです。
本当の自分らしさや精神的な自由というのはそこにはなく、ただただ金と物に縛られた生き方であると思いませんか。僕はそう思います。
終わりに
以上が「僕がMLM商法を嫌う3つの理由」なのですが、「嫌いならほっとけばいいだけでしょ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ここまで嫌悪を主張するのには理由があります。
僕自身で大切に思うことがあって、その為に自主的にイベントごとやサークル活動を行っているのですが「表面的には言ってることとやってることが彼らと同じ」なのです。
つまりどういうことかと言うと、彼らの行為により「交流イベント/社会人サークル=マルチ商法」という印象を与えてしまっているため非常に困るのです。
実際に「イベント企画とかして、マルチ商法やってるの?」と聞かれたこともあります。そうやって聞いてくれる分にはいいのですが、何も聞かずに敬遠されるという状態が一番困ります。
以上が、僕がMLM商法を嫌う理由です。
では!